このわたの原料であるなまこは、能登の内海、穴水湾で獲れます。
なまこは、ウニやヒトデと同じ棘皮動物の仲間で、無脊椎動物としては大きく成長します。マナマコの寿命は約10年ほどで、大きいものは体長30cmくらいになりますが、市場に生の状態で出回るものは体長10cm前後のものが多いようです。
能登の内海で漁が盛んに行われており、解禁後すぐよりも冬が近づいて水温がぐっと下がるころがマナマコの旬で、「冬至ナマコ」と呼ばれることもあります。
マナマコの漁
マナマコは、底引網や素潜り、「ナマコ八尺」と呼ばれる道具を使った桁引きという漁法で獲られます。また船上から箱メガネを覗いて鉤でひっかけて獲ることもあります。また、各地で稚ナマコの放流や人工漁礁を造るなどの方法で養殖が行われています。
なまこを加工します
森川さんは現在で5代目。普段は夫婦2人で作業していますが、忙しいこの時期は近所の主婦に応援に来てもらい、早朝からの作業です。